製品情報

フェライト磁石

フェライト磁石は、第二酸化鉄による粉末治金法による焼結品で、磁気エネルギーはそう高くありませんが、低コストで耐蝕性に優れています。非常に幅広い用途で使われています。

フェライト磁石の歴史

1930年に東京工業大学によってフェライトが発明されたことがきっかけで誕生し、コバルトフェライトを使用したOP磁石がまず工業化されました。
その後、残留磁束密度（Br）を高めたバリウムフェライト磁石、ストロンチウムフェライト磁石が誕生したことで、工業用の磁石として大量に生産されました。

フェライト磁石の特徴、特性

フェライト磁石は酸化鉄を主原料にしてバリウム（Ba）やストロンチウム（Sr）などを加えて焼き固めて作る化合物です。焼き固めた後に粒子に粉砕したものを成型し焼結します。
フェライト磁石はハード・フェライト（強磁性）とも呼ばれます。
フェライトコアなどに使われる磁石ではない軟磁性のフェライトはソフト・フェライトと呼ばれています。高磁力なネオジム磁石の出現で工業用磁石としてのフェライト磁石の需要は少なくなってきましたが、近年では需要が急激に伸びているネオジムや資源量に限りがあるジスプロシウムとテルビウムなどのネオジム磁石の原料であるレアアースを使用しない磁石として、駆動モータ用途などで高性能なフェライト磁石の開発が進んでいます。

フェライト磁石の使用用途

原料が安く大量生産が出来るため、価格要求の強い玩具やスピーカ用途として使用されています。又、フェライト磁石粉末をゴムやプラスチック等のバインダーと混ぜて固化成形したボンド磁石（マグネットシート・プラスチック磁石）などにも多く使用されています。

角型異方性フェライト

丸型異方性フェライト

単位mm

商品コード	寸法	備考
	Φ×t
EFPNWP33	Φ3×3	N白ペイント
EFPNWP36	Φ3×6	N白ペイント
EFPSW52	Φ5×2	S白ペイント
EFP105	Φ10×5
EFP106	Φ10×6	N白ペイント
EFP158	Φ15×8
EFP204	Φ20×4
EFP206NH	Φ20×6	ヘソ付
EFP2010	Φ20×10
EFP305	Φ30×5
EFC3011	Φ30×11
EFP3015	Φ30×15

リング型異方性フェライト

単位mm

商品コード	寸法
	Φ×Φ’×t
EFP1254	Φ12×Φ’5×4
EFP291035SP	Φ29×Φ’10×3.5
EFP29105	Φ29×Φ’10×5
EFP301255	Φ30×Φ’12.5×5
EFP37146	Φ37×Φ’14×6
EFP45227	Φ45×Φ’22×7
EFP45228	Φ45×Φ’22×8
EFP501010	Φ50×Φ’10×10
EFP60328	Φ60×Φ’32×8
EFP703210	Φ70×Φ’32×10
EFP804012	Φ80×Φ’40×12
EFP1006020	Φ100×Φ’60×20

角型等方性フェライト

丸型等方性フェライト

リング型等方性フェライト