磁石全般
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磁石につく金属とつかない金属は?
磁石につく金属で一般的な材質は鉄です。
磁石につく金属は他にニッケル・コバルトなどが磁石につきます。
アルミ・銅・金・銀などは磁石につきません。
ステンレスはSUS304・SUS316(オーステナイト系)は磁石につかず、SUS430(フェライト系)やSUS403(マルテンサイト系)は磁石につきます。
尚、磁石につかないオーステナイト系のステンレスも、曲げなどの冷間加工を加えると、加工部分が磁石につくことがあります。 -
磁石はどのように廃棄するのか?
産業用としてご使用の磁石は産業廃棄物として専用の廃棄業者に依頼して処理をしてください。
家庭用としてご使用の磁石は最寄りの自治体の分別方法に従って廃棄してください。
強力な磁力が出た状態で廃棄しますと非常に危険です。
磁石を鉄等の磁性体で覆うか、厚く梱包して磁力が外部に強く出ない状態で廃棄をしてください。 -
異方性と等方性の違いは?
着磁で一方向のみに等方性よりも強い磁力を発生させることが出来るのが異方性です。
逆に等方性はどの方位にも同じ磁力を発生させることが出来ます。
異方性の磁力の強い方向は成形時に磁場を加えて方向を決めますので、後からその方向を変更することは出来ません。 -
耐熱グレードの磁石を使用すれば、高温の環境で使用は可能でしょうか?
耐熱グレードの磁石でもグレード表の耐熱温度より低い温度で磁力が低下することがあります。
特に磁場方向の厚みが薄い物に関しては表の耐熱温度よりかなり低い温度で減磁しますので、ネオジム磁石の場合は40℃以上の環境下でご使用になる場合はご相談ください。
尚、グレード表の耐熱温度とは常温に戻した時に磁力が復元する温度を示しています。
磁石は全て常温以上になりますと温度変化で磁力が少しづつ低下し、常温に戻すと復元します。 -
吸着力の取り決めは出来ますか?
磁石素材に関してはご使用方法と全く同じ条件での実測が難しく、磁石素材のサイズと表面磁束密度での管理が基本になります。
磁石応用製品の場合は実測が可能な製品については、バラツキを考慮した値での取り決めが可能です。
その場合は複数ロットでの実測後に取り決めになることが御座います。 -
表面磁束密度の取り決めは出来ますか?
条件付きになりますが可能です。
表面磁束密度の値は磁気特性のバラツキや寸法公差の影響を受けます。
又、測定個所や測定器によっても大きく値が変わりますので、測定個所・測定方法等の取り決めを行い、磁場シミュレーションからの値で取り決めを行うか、場合によっては数ロットの実測後の取り決めになることがございます。 -
手持ちの磁石の磁力を無くすことは出来ますか?
完全に磁力を抜くことは難しいですが是非ご相談ください。
サイズ・形状・構造によっては温度を上げて磁力を無くすなど対応できる可能性もあります。 -
磁力の入っていない磁石の後着磁は可能ですか?
材質・サイズ・形状等によりますが、弊社では複数の着磁電源と着磁コイルを保有していますので、対応できる可能性があります。
強磁性体以外の成形品等に内蔵されている物も後から着磁出来る可能性がありますのでご相談ください。 -
磁場シミュレーションから製品化した商品の現物測定は出来ますか?
測定の為の治具等が必要になる可能性が御座いますが、製品表面の表面磁束密度、吸着力、フラックスの測定が可能です。
又、製品から離れた位置の磁場の測定も可能です。 -
磁気センサー用のマグネットの選定は可能でしょうか?
弊社磁場シミュレーションで製品から離れた位置での磁場を計算できます。
センサーの仕様、位置関係をご連絡頂ければ初期の選定が可能です。
最終的には選定した磁石での試作評価をお願いします。 -
表面磁束密度が高い方が良い磁石、良い磁石応用製品と言えますか?
一概に良い製品とは言えません。
表面磁束密度が高くてもご必要なる吸着力・離れた位置での磁場・吸引力が満足するとは限りません。
ご必要の用途・使用環境で適している製品は異なりますので是非ご相談ください。 -
表面磁束密度が高いと吸着力も強くなりますか?
表面磁束密度は磁石製品の単位面積当たりに磁束がどれだけあるかを示した値です。
磁石は異なる極(N↔S)や強磁性の物が近くにあるほど活発に磁束を出すので、寸法が小さい方が表面磁束密度が高く出ることがあります。 吸着力は吸着する面の大きさの影響が大きいため、一概に表面磁束密度=吸着力にはなりません。
表面磁束密度が高く、吸着面積が大きい磁石が吸着力が強い物になります。
*吸着する相手の材質・板厚の影響もありますので、詳細はお問合せ下さい。 -
寸法と表面磁束密度(T=テスラ,G=ガウス)を伝えれば材質の選定が出来ますか?
表面磁束密度は磁石の材質・材質グレード・寸法で決まりますので、ご連絡いただければおおよその選定は可能です。
但し、磁石の各材質とグレードは防錆・耐熱性が異なりますので、ご使用用途等もお教えいただければ最適な磁石の選定をご提案致します。 -
使用用途を連絡すれば磁石の材質選定や磁石製品の提案をしてくれますか?
選定とご提案は可能です。ご使用用途と使用環境、ご必要な数量、ご希望コスト等の情報をいただければ、具体的な製品のご提案が可能です。
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持っている磁石と同じ物が欲しい場合は、磁石を送れば材質等を選定出来ますか?
測定器等を使用して選定できる可能性があります。
図面などの情報とご用途もお教えいただければ更に選定できる可能性が上がります。 -
表面磁束密度と残留磁束密度の違い
残留磁束密度とは磁石の素材自体が保有する値です。
強磁性体を外部(電流)から飽和するまで磁化した後に電流をゼロにしても 強磁性体に残る磁束密度の事を残留磁束密度と言います。
対して表面磁束密度とは磁石を加工して製品にした後に表面から出る磁束密度の事を言います。
表面磁束密度は寸法・形状・測定個所・測定器等で値が変わります。 -
磁石はどのように製造しますか?
カタログ掲載のアルニコ磁石(鋳造)以外は全て焼結磁石になります。
ネオジム磁石とサマリウムコバルト磁石は下記工程になります。
原料の混合→アルゴンガス中での高温での溶解→合金の粉砕→粉末の磁場中での金型プレス
→熱処理→磁石母材を製品寸法に研削加工→(表面処理 ネオジム磁石のみ)→着磁 -
マグネットシート(ゴム磁石)ではどのような加工が出来ますか?
ご必要なサイズと形状に裁断、抜き加工、機械加工の対応が可能です。
又、両面テープ・フィルム貼りなども行っております。
シルク印刷・オフセット印刷等の対応も行っておりますのでご相談ください。 -
マグネットシート以外の磁石に後加工は出来ますか?
後加工はお勧めしておりません。
焼結磁石は非常に脆くすぐに割れ欠けしてしまいます。
特に着磁品の加工は困難で、加工した屑にも磁力があるため加工機を壊してしまう可能性があります。
カタログに無いサイズや形状も特注品対応しておりますのでご相談ください。 -
マグネットシート(ゴム磁石)は自分でカットできますか?
ハサミやカッター等でのカットが可能です。
(刃が消耗しますので、通常使用する物と分けてご使用下さい。)
弊社でも1枚からカット・抜き加工・両面テープ加工が出来ます。
数量が多い、マグネットシートの板厚が厚く加工が難しい時などは何なりとお問合せ下さい。